殴るセンパイ

むかしむかし
役者をなぐる演出家がいて

その人は
ぼくのセンパイで

グーじゃないけど
頭や顔にビシビシ手が飛んで

その稽古場を見て
うわあ〜いやだなあと

べつに普段そのセンパイ
いい人だったりして

じゃあこれって
なんだろうなあって

でも
役者たちも「はい!」
とか言っちゃって
あれいいの?みたいな

そのとき気がついたことは
センパイは決してオレには
手を上げないだろうなってこと

役者じゃないし
その劇団に参加もしてないし
あたりまえなんだけど

なんというかセンパイは
殴れる間合いの人しか
殴らないだろうなって

理不尽なことをする人には
その受け手みたいな人が
ちゃんと存在してるんだなって

自分は
どちらのタイプでもないぞ
と発見したという話でした

でもあのときは
どちらかにならないといけない?
みたいなこを考えたことも確かで

いまからすると
それは若さゆえの無知だって
笑えるけど

人間いろんなタイプがいます
自分に似たタイプが近くに
見当たらないからといって
あせる必要はないと思いますよ
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8月ロンドン
バッキンガム宮殿の衛兵交代を見るため
ものすんごい数の観光客が押し寄せてました
ええワタシもその一人です笑



by sadsonghappystory | 2015-09-07 02:07 | いろいろ

★板垣恭一/いたがききょういち 東京都出身。演出家。日大芸術学部演劇学科、第三舞台を経て、フリーの演出家に。以降、数々のプロデュース公演を演出。映像ディレクターとしても活動。


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