ワイドテレビ

ワイドテレビというものがありました
ハイビジョン放送が始まる前
画面比率を従来の4:3から16:9に
ひきのばしたテレビがそれでした

このテレビ
問題がありました

16:9の比率にしたのはいいのですが
当時そんな比率の映像は
放送されていませんでした

さらなる問題が

このテレビ
ハイビジョン放送に
対応していませんでした

ハイビジョンの放送が始まったとしても
その画質を写せないものだったのです

つまり「なんじゃそりゃ」という
商品だったわけです

家電量販店のテレビ売り場が
すべてワイドテレビで埋め尽くされた風景を
はっきりと覚えています

こんなテレビ
すぐなくなるのにぃ〜
という驚きと共に

何の話かと言いますと
「売る側の論理」という話です

「買う側=使う側」の論理とは別に
こうやって商品というのは暴走します

必要のない機能でも
開発されて「付加価値」という商品性を与えられ
店に陳列される

そういうことに踊らされちゃうことって
なんか微笑ましくもあるんですけど
みっともないとも思うんですよね

そのみっともなさは
「自分には何が必要かわかっていない」
というところから来るカッコ悪さのことでして

まあ僕個人としては
そのカッコ悪さだけは避けたいなと
思っているという話でした
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シリーズ江戸東京たてもの園
写真館
by sadsonghappystory | 2013-05-03 00:22 | いろいろ

★板垣恭一/いたがききょういち 東京都出身。演出家。日大芸術学部演劇学科、第三舞台を経て、フリーの演出家に。以降、数々のプロデュース公演を演出。映像ディレクターとしても活動。


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