それでも役者になりたい?

役者になりたい方へ

「技術をちゃんと考えましょう〜」
と数日前に書きましたが
プロを目指すならそれだけじゃ
足りません

ということをちゃんと
書いておこうかと思いました

またラーメン屋さんに
例えてみます

ラーメン屋さんがラーメンを
作れるのは当たり前です
もっと言えばおいしく作れて
当たり前

つまり最低限「技術」はあって当たり前
じつはその他に考えることが
たくさんあります

たとえば
どこに出店するのか?
内装は?器は?従業員は?
メニューは?値段は?

そこまで考えて 実行できて
なおかつ採算が合えば食べていける
それがプロということです

役者なら演技は出来て当たり前
どんな界隈に出没して
どんな人に演技を見てもらえていて
どんなあたりに店を出したくて
どんな風にお客さんの役に立つのか
などなど

僕が知っている「売れた」役者さんは
こういうことすべてを当たり前に
考えているように見えました

役者になりたくてなれない人に共通するのは
「誰かがいつかどうにかしてくれるのでは?」
ということに願いをかけてしまっていること

プロダクションに入ることで
自分を売ってもらえると思っている方が
多くいらっしゃいますが違います

残念ながらプロダクションは
あなたを売ってくれる場所ではありません

「売れたらいいね」という意味で
ある意味投資してくれますが
そこから先はあくまで自力です

とにかく「技術」を磨けばいいと思う人も違います
ヒトは技術「だけ」を買うわけではないからです

じゃあどうすればいいの?と思うかもしれませんが
そこで作戦が考えられない人は
プロなんて目指すのはやめた方がいいです

おそらくあなたは
「何かに変身したい」とか
「誰かに注目してもらいたい」とかが
人生の優先順位の上位にあると思われるからです

演技をすること自体は
誰だって出来ますし楽しいことです
仕事じゃなければ皆さんにおすすめします

でも仕事にするということは
演技を使ってお客さんをおもてなしすることです
その演技でお客さんの何かを引き受けることです

それはやっぱり簡単なことでは
ないと思います
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柿を食べました
by sadsonghappystory | 2012-11-08 00:10 | いろいろ

★板垣恭一/いたがききょういち 東京都出身。演出家。日大芸術学部演劇学科、第三舞台を経て、フリーの演出家に。以降、数々のプロデュース公演を演出。映像ディレクターとしても活動。


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