あるスーパーの話

本で読んだか
映画で見たかした話です
おおまかにこんな内容でした

アメリカにある世界最大級の
スーパーマーケットチェーンの話

安さが自慢のこの店
すぐに街の人気ものになるそうです
大型店舗なので雇用もそこそこあり
地域貢献も大

だからあなたの街にもいかが?
というような広告があるかどうかは知りませんが
さて この街に何が起きるか?

安売りが戦略の店ですから
比例して賃金も安いらしいです
そして店員のほとんどが地元の人ですから
やがてこの地域の所得平均が落ち込んで行きます

安い商品を買えることとひきかえに
自分の収入も減っていく
つまり徐々に貧困が広がって行く

日本に例えると
スーパーが出来て便利〜♪
そして商店街から店が消えて行く
という話ですね

ここから先は自分で考えました

こういう仕組みでもうかるのは
スーパーの経営側なのでしょう
だから経営側(つまり仕掛ける側)に行けば
あなたも勝ち組!なんていうモデルが
まことしやかに語られてきました

でもちょっと考えてみましょうよ
この方法はやがて経営側も損をします
なぜってお金を持たない人が増えたら
商品が売れなくなるからです

規模を大きくして考えてみましょうか
商店街や街でなく都市や国単位で

利益を求めるあまり
自分たちの足元が崩れて行くという構造には
普遍性があるのではないでしょうか?
都市や国が崩れて行くのは
すでに現実になりつつあります

自分が失うことがいやなら
誰かから奪い続けることは「正しい」
そして「利益」という神様にすべての「正義」を押しつけ
僕らは奪い合うことを普通と思うようになりました

好むと好まざるにかかわらず
「資本主義」という物語が僕らに見せてくれているのは
こういうラストシーンなのではないでしょうか

「資本主義」という物語そのものに恨みはありません
おそらくそれはすばらしい発明だったのでしょう
だけどそろそろ限界が来ているというのがボクの考えです
専門家でなく あくまで一生活者としての実感ですが

金は天下の回りもの
昔の人は良いことを言いました

競争自体は悪くないと思います
勝ったものが多くを得るというシステムも否定しません
だけどそこをもうひと工夫してみたいのです

世の中にどう貢献する?

こんなキーワードをボクは考えるようになりました
世の中とはつまり「自分以外のすべて人」のことです
自分が良い思いをしたならば世の中にどう還元していこうか?
そういうことです

ちなみに「良い思い」とは
金銭の多寡ではなく気持ちの問題です

もうひとつちなみに
これは「社会主義」や「共産主義」ではありません
イデオロギー(思想)に頼る方法はまっぴらです

受け売りですがこんな言葉があります
「人類史上、今までで最も多くの人間を殺したのは、
戦争でも兵器でも貧困でもなく、イデオロギー(思想)である」

自分のことは自分で考えましょう
誰かの物語を借りて生きるのはやめましょう

大きなお世話かもしれませんが
ボク自身はそう考えて生きていますし
そう考える人がもっと増えるといいなと思っています
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道端にいた吉良さま
by sadsonghappystory | 2011-12-09 00:10 | いろいろ

★板垣恭一/いたがききょういち 東京都出身。演出家。日大芸術学部演劇学科、第三舞台を経て、フリーの演出家に。以降、数々のプロデュース公演を演出。映像ディレクターとしても活動。


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